解析の詳細
図1 iPhoneで3Dスキャンしてモデル化
図2 解析条件図
【解析結果】
・ケース1(NE)
風向NEの風が周辺建物の影響によってビル風が発生し、それが戸建住宅の開口部から内部に流れ込む様子がみられる。1階および2階北側の部屋では、風が通り抜け、換気が促されている様子がみられる(図5、図6参照)。 しかし、2階南側の部屋においては、一部滞留する領域がみられる(図6白枠内参照)。
図3 速度分布+速度ベクトル分布図
図4 流軌跡パース図
図5 速度分布+速度ベクトル分布図 1FL+1.0m
図6 速度分布+速度ベクトル分布図 2FL+1.0m
・ケース2(ESE)
風向ESEにおいても同様に、風向ESEの風が周辺建物の影響によってビル風が発生し、それが戸建住宅の開口部から内部に流れ込む様子がみられる。住宅1階および2階の部屋を通り抜け、換気が促されている様子がみられる(図9、図10参照)。 2階北東側の部屋に流れ込む風はやや強くなっているために部屋全体に流れが循環し(図6白枠内参照)、部屋全体の換気が促されている様子が確認できる。
図7 速度分布+速度ベクトル分布図
図8 粒子軌跡線図
図9 速度分布+速度ベクトル分布図 1FL+1.0m
図10 速度分布+速度ベクトル分布図 2FL+1.0m
本事例のようにiPhoneアプリによって3Dスキャンした戸建住宅の情報をWindPerfectに読み込む事が可能であり、設計段階において、住宅内の通風状態を確認できます。また、同時に、これによって、住宅に設置する開口部位置の妥当性や有効性も確認することが可能です。
・解析の目的
【目的】
iPhoneのアプリに「LiDARスキャナー」という3Dスキャンアプリがある。これを使って、ある戸建住宅を3Dスキャンし、その情報をWindPerfectに読み込むことができる。これを利用して、戸建住宅とその周辺建物を含んだモデルを作成し、戸建住宅内の通風解析を実施した。なお、周辺の建物については、WindPerfectの下敷き機能を使って再現した。
iPhoneのアプリに「LiDARスキャナー」という3Dスキャンアプリがある。これを使って、ある戸建住宅を3Dスキャンし、その情報をWindPerfectに読み込むことができる。これを利用して、戸建住宅とその周辺建物を含んだモデルを作成し、戸建住宅内の通風解析を実施した。なお、周辺の建物については、WindPerfectの下敷き機能を使って再現した。
・解析の内容
【解析モデル・解析条件】
解析モデル・解析条件は以下の通りである(図1~2参照)。
(解析空間の大きさ・総格子数) 800m×800m×350m、15,575,625分割
(解析ケース)
ケース1: 風向NE
ケース2: 風向ESE
(解析条件)
・基準風速:2.96m/s
・基準高さ:35.3m
・粗度区分:Ⅲ(n=0.2)
解析モデル・解析条件は以下の通りである(図1~2参照)。
(解析空間の大きさ・総格子数) 800m×800m×350m、15,575,625分割
(解析ケース)
ケース1: 風向NE
ケース2: 風向ESE
(解析条件)
・基準風速:2.96m/s
・基準高さ:35.3m
・粗度区分:Ⅲ(n=0.2)
・お問い合わせ
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