解析の概要
温度分布+
速度ベクトルパース断面図
温度分布断面パース図
工場のような高熱を発する機器のある空間を設計する上で、換気設備の配置が適切でない場合には、その空間内の作業者にとって好ましくない環境となる可能性があります。そのような空間においては、基本設計の段階で換気設備の有効性を検討することが重要になります。
上記画像の説明
建物頂部に設置した排気モニターから工場内の熱が排気される様子が確認できます。また、機器周辺には、温度の高い領域が確認でき、付近で作業する人にとって苛酷な環境になる可能性があります。
解析の詳細
図1 解析モデル1 全体表示
図2 解析モデル2 内観表示
図3 発熱機器①設定位置図
図4 発熱機器②設定位置図
図5 発熱機器③設定位置図
速度分布+速度ベクトル平面図 FL+1.63m
温度分布+速度ベクトルパース断面図
温度分布断面図 FL+1.63m
温度分布断面パース図
表面温度分布パース図
流跡線パース図
【解析結果】
開口部・壁面下部のガラリから流入した外気が、工場内の機器からの熱により温度が上昇し、屋根中央部に設置された排気モニター、壁面上部のガラリから流出する様子が確認できます。工場内の温度は、温度成層化する様子が確認できます。居住域では、機器の近傍では、温度の上昇がみられるものの、機器の離れた位置では、外気温32℃とほぼ同等の温度となる様子が確認できます。これは、工場内の熱負荷に対して、充分な給気がなされていること、及び排気ルートが確保されていることを示していると考えられます。
本事例のように、自然換気を利用した建築物において、WindPerfectを適用
することで、建築物内の気流や温度の状況を把握することが有効です。
また、機器の設置位置・発熱量の変更、給排気口の設置位置の変更、機械換気設備を併用したケースに対しても、柔軟に対応することが可能です。
【解析条件】
・発熱条件機器負荷①(100W/㎡)
機器負荷②(表面温度100℃・熱伝達率9.0W/㎡・℃)
機器負荷③(表面温度40℃・熱伝達率9.0W/㎡・℃)
照明負荷(40W/㎡)
人体負荷(0.1人/㎡)
天井・壁・床の貫流負荷
・開口条件
壁面や天井に設置したガラリは、開口率70%とした。
給気ガラリ:出入り口がある面を除く3方向の壁面
排気ガラリ:4方向の壁面
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