解析の概要
速度分布+速度ベクトル断面パース図(喫煙エリア出入り口部分)
濃度分布断面パース図
(喫煙エリア出入り口部分)
【飲食店喫煙室濃度解析】
近年、煙草の副流煙による健康被害が増加していることに伴い、分煙する建物が増加している。飲食店においても、分煙のために喫煙エリア、非喫煙エリアと区分けする飲食店が増えつつある。しかし、エリアによる区分けを行なっているのみでは、煙草煙が喫煙エリアから非喫煙エリアに流れ込み、完全な分煙効果を得られないことが多い。分煙効果を得るためには、物理的に間仕切り壁で遮断する、エアカーテンを設置するなどの対策を挙げることができる。
【上記画像の説明】
喫煙エリアと非喫煙エリアに区分けしエアカーテンを設置したことで、煙草煙が非喫煙エリアにとどまる様子が確認できる。これによりエアカーテンに一定の効果があったものと考えられる。しかし、喫煙エリアで発生した煙草煙の一部は喫煙エリアに流出していることも確認できることから、この流出する煙草煙に対して、何らかの対策が必要となるものと考えられる。
解析の詳細
図4 温度分布平面パース図 FL+0.95m
図5 濃度分布平面パース図 FL+0.95m
図6 速度分布+速度ベクトル断面パース図
喫煙エリア出入り口部分
図7 濃度分布断面パース図
喫煙エリア出入り口部分
図8 濃度等値面パース図
図9 流跡線パース図
【解析結果】
店舗内の居住域の温度は、大きな熱負荷が無いことから、21℃~23℃とほぼ一様の温度になる(図4参照)。喫煙エリアと非喫煙エリアに区分けしエアカーテンを設置したことで、煙草煙が非喫煙エリアにとどまる様子が確認できる(図5、7、8参照)。これによりエアカーテンに一定の効果があったものと考えられる(図6参照)。しかし、喫煙エリアで発生した煙草煙の一部は喫煙エリアに流出していることも確認できる(図7、8参照)ことから、この流出する煙草煙に対して、何らかの対策が必要となるものと考えられる。
以上から、本事例のように分煙を考慮した飲食店において、WindPerfect2015_E2を適用することで、気流や濃度の状況を把握することが有効であることが確認できた。また、設置するエアカーテンの設定風速や空調機のレイアウト変更、分煙エリアの位置の変更などにおいても、対応の上、検討することが可能である。
図1 解析モデル図(・天井カセット位置図
図2 人体発熱位置図
図3 煙草煙発生位置図・エアカーテン設置位置図
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