火災:煙流動シミュレーション

解析の詳細

・解析の概要
 本案件は、建築研究所が行った蓄煙実験をトレースしたもので、火災熱源の大きさ (実際はオイルパンに入れた油に点火) や、空間の形状・気積は実験条件に合わせてあります。過去にこのシミュレーションはRANS系の乱流モデルで試みた事があるのですが、その際はプリュームが本来上方に行くほど半径が大きくなるのが尻すぼみになってしまい、何とも貧弱なシミュレーション結果になってしまいました。しかしながら、今回乱流モデルにDNSを採用してmpシミュレーションでは、プリュームの性状や上部空間での熱だまりの形成状況、壁に沿って煙が下りてくる様子など、定性的には実験とほぼ一致する結果を得ました。
 火災フィールドシミュレーションは、1994年に大臣特任38条が緩和され、国内の火災蓄煙検討はゾーンモデルでの検討が主体となり、日本の火災フィールドシミュレーション研究は10年遅れたと言われています。FDSのような海外からのソフトでの火災検証にとどまらず、日本の事情を生かした火災フィールドシミュレーションが今後普及すべきではないでしょうか。
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