解析の概要
速度ベクトル+速度分布パース図(建設前)
速度ベクトル+速度分布パース図(建設後)
【某所風環境解析(広域街区)】
新規に建物を建設する際には、計画の初期段階で、計画地周辺における建設前後の風環境を検討・把握することで風害発生の低減が可能となる。
【上記画像の説明】
両ケースを比較すると、計画地周辺の風環境が変化する様子がみられる。計画建物の建設後に計画建物の西側の道路で風速が大きくなる様子がみられる。これは、計画建物の建設によるものであり、当該箇所に対して防風対策を講じる必要がある。
解析の詳細
図1 解析モデル図(建設前)
図2 解析モデル図(建設後)
図3 平均風速鉛直分布図
図4 速度ベクトル+速度分布パース図(建設前)
図5 速度ベクトル+速度分布パース図(建設後)
図6 速度等値線パース図(建設前)
図7 速度等値線パース図(建設後)
図8 流線パース図(建設前)
図9 流線パース図(建設後)
【解析結果】
両ケースを比較すると、計画地周辺の風環境が変化する様子がみられる。計画建物の建設後に計画建物の西側の道路で風速が大きくなる様子がみられる。これは、計画建物の建設によるものであり、当該箇所に対して防風対策を講じる必要がある。
本解析事例のように、WindPerfect2015_E2を利用して、このような広域街区における建設計画の前後の風環境を事前に検討することが可能であり、風害対策を講じることも可能であることが確認できた。
・解析の目的
都道府県における官庁の集まる街区では、敷地面積が大きく、建物高さの大きいものが多くみられる。このような街区において、新規に建物を建設する際には、計画の初期段階で、計画地周辺における建設前後の風環境を検討・把握することで風害発生の低減が可能となる。本解析事例では、WindPerfect2015_E2を利用して、ある都市の官庁の集まる街区において、計画建物を建設した際に、その前後における風環境を把握することを目的とする。
・解析の内容
解析空間のサイズは3000m×3000m×450m、格子数は378×378×87=12,430,908分割としている。 計画地近傍では格子間隔を細かくすることによって、より詳細な風速分布が把握できるよう考慮している。解析モデルは、ある都市の中央官庁の集まる街区に最高高さ150mの建物が建設されるものとした。解析モデルの作成に当たっては、CADデータをWindPerfect2015_E2にインポートした。
【解析条件】
風向・風速は、計画地近傍にある気象データ(気象庁アメダスデータ)の集計値を元に北北西とした。なお、風速は、べき乗則に従って風速条件を設定している。なお、基準風速(U0)は基準高さ(H0)35mで風速3.00m/secである。粗度区分はⅢとする。 計画建物の建設前後2ケースについて検討する。また、計画地北側には公園があり、植栽の再現には、WindPerfect2015_E2内にある植栽パーツを用いた。計画建物の建設後には、植栽があり、同様の機能を用いた。
・解析ケース
【ケース1】 風向:北北西,建設前
【ケース2】 風向:北北西,建設後
【解析条件】
風向・風速は、計画地近傍にある気象データ(気象庁アメダスデータ)の集計値を元に北北西とした。なお、風速は、べき乗則に従って風速条件を設定している。なお、基準風速(U0)は基準高さ(H0)35mで風速3.00m/secである。粗度区分はⅢとする。 計画建物の建設前後2ケースについて検討する。また、計画地北側には公園があり、植栽の再現には、WindPerfect2015_E2内にある植栽パーツを用いた。計画建物の建設後には、植栽があり、同様の機能を用いた。
・解析ケース
【ケース1】 風向:北北西,建設前
【ケース2】 風向:北北西,建設後
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