解析の詳細
図2.平面風速分布
左:緑化なし 中央:屋上・地表面緑化 右:屋上・地表面・壁面緑化
図3.平面温度分布
左:緑化なし 中央:屋上・地表面緑化 右:屋上・地表面・壁面緑化
図4.平面相対湿度分布
左:緑化なし 中央:屋上・地表面緑化 右:屋上・地表面・壁面緑化
図5.平面MRT分布
左:緑化なし 中央:屋上・地表面緑化 右:屋上・地表面・壁面緑化
図6.平面SET*分布
左:緑化なし 中央:屋上・地表面緑化 右:屋上・地表面・壁面緑化
【解析結果】
風速・温度・湿度に関する平面分布シミュレーション解析の結果と、MRT(平均輻射温度)及びSET*(新標準有効温度)の地上1.5mの分布を、図2~6に示す。
ケース1(緑化なし)の場合には、SETの値は32℃から42℃となっており、分布の範囲はほぼ気温の分布域と同様の傾向を認められる。
南側の幹線道路近傍に高温域が分布しており、ケース2、ケース3と緑化の条件を変化させることにより、高温域は減少していることがわかる。
地盤・屋上・壁面緑化の影響としてMRT(平均輻射温度)の減少が顕著であり、居住域周辺の地盤・壁面温度の低下が熱環境の緩和に重要である事が分かる。
・解析の目的
夏季におけるヒートアイランド現象の把握は、外部環境における快適性の検討に大きく影響する。 しかしヒートアイランド問題は、日射による放射熱伝達・気流による対流熱伝達・地盤や建物の熱伝導などの熱現象や、樹木・開水面からの水分蒸散や植栽などの日射遮蔽効果、湿分の移流拡散などを扱うマルチフィジックス系の問題である。 ここでは銀座一丁目を対象街区に想定し、所定の気象条件・緑化条件でのシミュレーションを行った。
・解析の内容
ヒートアイランド数値シミュレーションで、壁面緑化のモデリングを考慮し、日射によって熱せられた地盤及び建物躯体からの放射が、地盤上にいる人体に及ぼす熱伝達効果を予測し、同時にCFDで求めた気流分布を元に、人間に対する体感温度を算出して温熱環境の評価を行なった。
ここでは、屋外の温熱環境のCFDにおいては、日射、風、人口排熱(室外機・自動車)など、様々な要素が関連して形成されている。 解析に用いる街区・地区のモデル化にはGISデータを用いている。 これはもちろんBIMデータでの置き換えも可能である。
図1.解析モデル
左:緑化なし 中央:屋上・地表面緑化 右:屋上・地表面、壁面緑化
解析ケースは、ケース1:緑化なし ケース2:屋上・地表面緑化 ケース3;屋上・地表面・壁面緑化の3つである。
図1.解析モデル
左:緑化なし 中央:屋上・地表面緑化 右:屋上・地表面、壁面緑化
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