WindPerfect2015E2 解析機能トピックス
3次元熱流体解析ソフトウェアWindPerfect2015の解析機能についてご紹介します。
クイックモード(QucikMode)による高速計算
- アルゴリズムの改変により、ソルバーの計算速度が高速になりました。クイックモードを設定すれば、従来のソルバーより4~5倍もの高速(当社比)で計算する事ができます。
バイナリ結果出力のサポート
- 結果データが、アスキー形式での入出力から、圧倒的に高速なバイナリ形式での入出力に変更になりました。それに伴い、結果データ整理などでアスキー形式を利用されているユーザー様のために、ソルバーでアスキー出力/バイナリ出力を選択できるようになっています。従来の結果データをGenesysを介してアスキー形式からバイナリ形式に変換できます。
各境界条件で勾配設定・流束設定・全量設定が可能
従来の勾配値+移動係数の入力形式に、物理量フラックス(流束)及び
全伝達量での設定が追加されました。熱伝導境界条件入力では、右図のように、
・熱伝達係数設定
・熱流束設定
・全体熱量設定
の3つから設定方法を選択する事が可能です。例えば、何かの筐体全体で発熱量が2000Wと言うような実務に即した設定が出来ます。
風量・熱量収支バランス評価機能
- 設定した境界条件やパーツ入力での風量・熱量バランス(収支)を簡単に調べることが出来るようになりました。下のダイアログはその機能のインターフェイスで、左側に流量バランス、右側に熱量バランスが表示されます。流入条件、流出条件、入熱/発熱条件、出熱/冷却条件の各リストで項目をクリックするとその条件がウインドウにハイライト表示されます。その状態で設定参照ボタンを押せば条件設定ダイアログが開き変更が可能です。条件の確認・修正が容易になりました。
解析モデルSTL出力機能
- 作成した解析モデルを、最も使われており柔軟性の高いCADデータフォーマットであるSTL形式で出力できるようになりました。
形状表現、格子表現のいずれのデータでも出力が可能です。出力したデータは、BIMのデータとして利用することが可能です。
断面分布モノクロ表示機能
- ご要望のあった分布表示のモノクロ表示を従来のカラー表示に追加しました。
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カラー分布表示 |
モノクロ分布表示 |
パーティクルをベクトルで表示
- 粒子軌跡アニメーションで使用しているスプライト(粒子)表示に加えて、ベクトルでの表示を追加しました。ベクトルに色を付けるためにはベクトル表示設定で着色を選べば可能です。
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ベクトル軌跡表示 |
ベクトル軌跡表示 拡大 |
解析結果をDXFファイル出力
- 結果データを、建築系CADで普及しているDXFファイルで出力できるようになりました。DXFデータをインポートすれば、RevitやLumionなどで読み込むことが可能になり、CADシステム上での熱流体解析結果の表示が可能となります(下はLumionでの表示)。
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