1.概要
バックパック型可搬レーザーライザーにより採取した大規模な3次元点群データから、ポリゴンを経由せず建物躯体データを直接モデル化して、迅速に気流・温度の
CFD(計算流体力学)シミュレーションを行う手法を開発した。
2.作業手順
(1)バックパック型可搬レーザーライザーによる点群データ採取(約数時間」).
(2)CFDソフトウェアに点群データ(1億点以上)を直接インポート.
(3)点群データを角度修正及びトリミング処理.
(4)点群データから解析用躯体データを3次元で生成.
(5)給排気条件、熱条件などを設定しCFDシミュレーション
(1)~(5)の処理を半日程度で実施可能.
図1 点群データの角度調整とトリミング
解析モデルを自動作成
3.処理の詳細
(1)点群データのインポート 約2分
ライダーで採取されたデータ(1億3700万点)をWindPerfectで直接インポート(取込み)
図3.点群データインポート状況 -色は高さ-
(2)WindPerfrect上で点群データを、解析モデルが作りやすいよう角度調整
図4.角度調整された点群データ外観 -色は高さ-
(3)点群データの解析対象外の部位をトリミング
図5.解析対象の点群データ -色は高さ-
(4)解析モデルを自動作成
図6. 体育館3次元解析モデル外観
図7. 天井を外して内部を俯瞰 必要な構造はスキャンされている
(5)空調換気の給排気や熱条件の設定
図8.給排気を含む空調換気条件の設定
図9.人体負荷・熱貫流などの熱条件設定
(6)解析の実行 380万グリッド 約3時間で計算
図10. WindPerfectでのシミュレーション開始画面
4.シミュレーション結果
WindPerfectの結果ファイルから様々な可視化が可能
図11. 断面温度分布
図12. 粒子軌跡 -色は温度-
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