移動物体:地下鉄駅構内通過シミュレーション

解析の詳細

     

     

    シミュレーション結果 : 速度分布

    シミュレーション結果 : 圧力分布


    解析モデル 概観

・解析の概要

 地下鉄構内など狭い空間内において、列車走行する際に大きな列車風が起こることが知られています。東京都内でも、都営地下鉄や東急線などでは地下駅でも通過する列車があるために、その際の風速・圧力の変動が構内の躯体構造や乗客にどのような影響を及ぼすか検討する必要があります。本解析では、地下鉄構内を車両が高速で走行する際の現象解明を、移動境界問題を利用してシミュレーションを試みました。
 列車が走行する地下鉄構内はプラットホームを中心に、所定の解析空間を設定し、4両編成の車両が時速54kmでホームを通過するとしました。車両の大きさは、長さ17m,幅3.0m,高さ4.5mとし、車両形状はCADデータから起こしました。
 列車通過中の、車体周辺の風速分布・圧力分布の時間経過をアニメーションで示しましたが、構内構造物 (プラットフォーム・階段など) の周辺に車両から風速変動や圧力変動が伝播する様子が克明に観察できます。

列車が走行する地下鉄構内はプラットホームを中心に、長さ240.0m,幅17.5m,高さ6.8mの空間としました。列車の大きさは、長さ17.0m,幅3.0m,高さ4.5mと設定し、4両編成の車両が15.0m/sec(54km/h)で通過するものとしました。モデルの総格子数は、1080×66×35=2,722,312です。

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