移動物体:走行する列車に働く風圧力の解析

解析の詳細


      速度分布+ベクトル断面図


      圧力分布断面図


      圧力表面分布+圧力分布ボリュームレンダリングパース図


      粒子(パーティクル)軌跡図

     

     

・解析の目的
 台風等などによる、強風が走行する列車を転覆させる危険性が指摘されている。そこで、走行する列車に働く風圧力を知ることは重要である。従来は、主に模型を使用した風洞実験が用いられてきたが、本解析では、移動境界を考慮した数値シミュレーションを用いて、走行する列車に働く風圧力を解析した。
・解析モデル
 本解析では線路構造物形状を平地に築堤を設けたものとし、車両を移動境界モデルとした。車両の大きさは4.5m(W)×24m(L)×4.5m(H)×4両、断面形状は四角形とした。 風速条件は、20m/secの風が列車の側面に向かうとしている。 車両の速度は100km/hとした。
 なお、解析乱流モデルには、DNS(DirectNumericalSimulation)を用いた。

  • 解析モデルパース図

  • ・解析結果
     結果断面図から、築堤の影響により列車に大きな横風が働く事が分かる。 圧力分布の結果では列車風上側と風下側の圧力差は約800Paであり、先頭車ほど差が大きくなっている。また車両上部に大きな負圧部が観察され、相対的に列車に大きな揚力を与えていると考えられる。
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